2017年の総会時、「たけのやまの頂上にお地蔵様のような何かシンボルが有ったらいいよね」と会員の間で話題になっていました。
三浦会長さん「今の世の中、欲張りな人が多くなったね。それが原因で不幸な事件が発生するんだよ。我々は、欲等出さないで、自分の身の丈に合った生活や暮らしができればこれこそ充分に幸せなんだよなー」が口癖。
「それなら、たけのやまに設置するお地蔵さんの名称は ”身の丈地蔵様” としたらいいのでは」と極々自然に会員間の合意が成立したのです。
勿論、”身の丈地蔵” の ”丈” の字は、丈ヶ山の ”丈” の字である。
「まずは、小さくてもいいから、我々の身の丈に見合うような ”お地蔵様” を皆(みんな)で探そうや」ということになったのです。
ところが我々の意に叶うような ”お地蔵様” はなかなか見つけることが出来ずに時間ばかりが過ぎ去っていきました。
平成から令和に年号が変わり、総会で会員から「そろっと、本格的にお地蔵様プロジェクトを開始してはどうか」との提案が有り、お地蔵様の探索は会長一任となったのです。
偶々、会長の知り合いに石屋さんがいました。
会長は、その石屋さんに相談を持ち掛けました。
「”地蔵さん” どっかにいねろっかねえ?」
すると、石屋さん「ちぃっちゃくて、かわいい地蔵さんなら、うちに有りますよ。ご覧になってみますか?」と思ってもいない返事が返ってきた。
会長、この石のお地蔵さんを見て、それこそ、びっくり仰天。
まさに、今や今かと、会長からの相談を待っていたかのような可愛い可愛いお地蔵様が目の前に現れたんです。
早速、会員の数人にこの石のお地蔵さんを紹介することになりました。
という思わぬ急展開の結果、一気に念願の ”お地蔵様プロジェクト” が前進することに相成ったのです。
お地蔵様の名前は、会員全員一致で「身の丈地蔵」で既に決定です。
更に嬉しいことが続きます。
我々のプロジェクトの趣旨に賛同した石屋さんから、地蔵様本体寄進の意向が会員に伝えられたのです。
石屋さん「申し訳ないが、お地蔵様の設置作業はファンクラブ会員で行っていただけませんか?」
当然です。
「なぜ、”身の丈地蔵” なのかの説明が必要だよね」
皆(みんな)で説明文を考えたら、随分と文章が長くなってしまいました。
石屋さん「そんな長い漢字の文章、石には彫れませんよ」
「それなら、小学生にも分かるような短い標語にしたらどうか?」という意見が採用され、最終的に『欲を出さず あなたらしく 生きようよ』に決定したのです。
『・・・自分らしく・・・』ではなく、『・・・あなたらしく・・・』だ。
お参りしている人に、お地蔵様が優しく語り掛けているような優しい言葉だ。
正に三浦会長の意向にピッタリの標語になりました。
「会員の名前も記録として残したいよね」という意見も出ました。
それなら「標語の石の後ろにひっそりと・・・なら・・・」で決まりました。