深山レッド
【深山レッド(みやまれっど)】は、大きなおヘソが特徴です。
原産地は、福島県奥会津金山町です。
10年以上も前、魚沼市の産地直売施設「ものずき村」が原産地の金山町から種(純血種)を譲ってもらい魚沼の山間地で栽培を始めました。
現在は、厳しい栽培管理の基で生産され "あかもん" のブランド名で販売されています。
『たけのやまファンクラブ深山レッド部会』では、5年前、「ものずき村」で販売していた「あかもん」を購入し、その種を採取し板倉区上久々野の山奥で実験栽培を続けてきました。
そして、令和5年春、このカボチャを『深山レッド』と命名しました。
このカボチャの特徴は
皮が薄く、女性、子供でも簡単に切ることが出来ます。
コクのある強い甘みと肉厚、ホクホクとした食感が楽しめます。
熟成が進むにつれ、甘みが更に強くなるとともに、しっとりとした食感に変化します。
果実の糖度が極度に高いため、長期保存が出来ません。
というのは、高糖度のため、熟成が進み過ぎると、果実がドロドロになり液状化してしまうからです。
収穫後、2カ月位が限度ですので早めに食べて下さい。
しかし、冷凍保存することで、長期間の保存が可能になります。
そして、スイーツなどのお菓子作りに最適なんですよ。
このように、とてつもなく美味しいカボチャですが、栽培にはひと工夫が必要です。
というのは、他の一般のカボチャと交雑してしまうと、食味が極端に低下してしまうからです。
交雑したかどうかは、カボチャ表面に、緑色が入るかどうかで簡単に見分けることができます。
絶対に交雑させないためには、開花した早朝に、人工授粉作業を行い、その後、雌花に袋を被せる等の作業が必要です。
しかし、近くで一般的なカボチャを栽培してなければ、この面倒な授粉作業を省略することが可能です。
その距離については、蜜蜂や花虻の行動範囲だと思っていますが、経験不足と知識不足のため詳しいことはよく分かりません。
人工授粉に失敗し交雑してしまうと、その年に収穫したカボチャには表面の一部分に緑色が入ります。
そして、そのカボチャから採取した種を翌年撒くと、全てのカボチャの表面に緑色が入るそうです。
このように、栽培には、もの凄くデリケートな注意が必要なカボチャなんです。
でも、私達が育て栽培してきた、【深山レッド】は、上の写真の通り、一切緑色が入っておりません。
当然ですが、魚沼市の直売所「ものずき村」の ”あかもん”(下の写真)も、下の写真のように緑色が一切入っておりません。
この写真を見ただけでも、美味しさが想像できますよねえー。
『たけのやまファンクラブ』では、私達と一緒に【深山レッド】を、実験栽培していただける仲間を募集しています。
当ファンクラブが栽培仲間を募集する理由は、このカボチャ【深山レッド】の純血種(DNA)を守り続けるためです。
令和5年度のような異常気象下では、カボチャの生育が極端に悪く、次年度以降の種の継続保存に不安感を感じたためです。
栽培仲間を、カボチャの販売目的で募集するのではありません。
今年度収穫した【深山レッド】は、自家消費するか、お友達にプレゼントして下さい。
絶対に喜ばれること請け合いです。
<募集要項>
4月中旬に種を配布します。
ファンクラブ会員には必要な粒数を配布します。
非会員の方には、協賛費として5粒ワンコイン(500円)でお願いします。
直接、手渡し(上越市板倉区上久々野)できる方に限定します。
希望者はインフォメーションから申し込み下さい。
詳しいことは、申し込みのメール宛てに返信します。
数年前から、新潟県内の複数の産地直売所に、へそのある赤カボチャが低価格で店頭に並ぶようになってきました。
しかし、残念なことに何れの赤カボチャも表面に緑色が入っていました。
下の写真が、昨年、新潟市の直売所で見つけた緑色の入ってしまった赤カボチャです。
周りに置いてある緑色の普通のカボチャと同価格程度で販売していました。
西蒲区の野菜直売所『そら野テラス』では、【あざやかなオレンジ色!! へそかぼちゃ】との説明書きが有りました。
大きなおへそが有るので、間違いなく『金山赤カボチャ』の交雑したものと推測されます。